基礎を身につけ、過去問を丁寧に多く解くことが合格への近道

  • Mさん(男性)
  • 短期大学在学中

私は、ある短期大学に在学し、港湾や物流・貿易について学んでいます。きっかけは、高校生になって将来の進路について考え始めていた時に、両親から新聞の広告に載っていた港湾短大を勧められ、オープンキャンパスに参加したことです。就職に有利な資格が取得でき、仕事に役立つ実習なども充実していたので入校を決めました。現在は、通関業や海貨業の企業へ就職して、通関業務に携われるよう、就職活動をしています。

私の在籍している学校では、入学してすぐに貿易実務検定の資格対策をする授業があります。7月にはC級の試験があるので、『一発で合格する』という思いで必死に勉強しました。結果、合格基準の160点丁度というかなり危ない点数ですが合格することができ、人生で初めての資格を手にすることができました。そのことは、私にさらなる向上心を芽生えさせ、12月にあるC級より難易度が高いB級の試験にも挑戦しようと決意し、10月から勉強を開始しました。試験後、自己採点をして合格基準の210点に届いていた時は、大きな喜びを感じました。仕事経験がない私でも合格できたことで大きな自信が身に付きました。

私のB級の勉強方法は、前回のC級試験から少し期間が空いていたため、C級の過去問題集(第6版)の練習問題を取り組むことから始めました。C級の基礎固めがしっかりできていないとB級の問題に取り組むのはかなり困難になると思ったからです。おかげでB級の問題にはスムーズに進めることができたと感じています。B級の勉強を始めた当初は、過去問題集(第5版)を使って、正解した問題、間違えた問題もすべて解説などを参考に自分が理解しやすい文章にまとめ、ノートに1問1問書いていきました。正解した問題も書くというのは、偶然正解したりする可能性があるからです。このやり方は少し時間がかかりますが、1つ1つ丁寧に問題を解いていくことで、確実に記憶に定着していくようになります。また、解説を見ても分からないところは、貿易実務検定協会の公式テキストを参照したり先生に聞いたりするなどして、分からない問題をそのままにしないようにしました。

勉強をしていて一番苦労したのは、貿易実務英語の問題でした。B級の英語は制限時間が短く配点も高いので、焦りながら問題を解いていた当初は、2割ほどしか得点できませんでした。しかし、日本語訳の言葉を注意深く観察し、合っている可能性が低い設問から消去していくことを心掛けた結果、少しずつですが得点を重ねることができ、試験本番でも100点中75点と安定した結果を得ることができました。英語があまり得意ではない私ですが、貿易英語は専門的な単語が多く、それさえ覚えてしまえば、十分に解ける可能性はあると思います。

B級では英語の他に、貿易実務とC級にはなかった貿易マーケティングという科目があります。貿易マーケティングは貿易実務や英語と違い、過去に出た問題は次の試験にあまり出にくい傾向があると問題を解いていて感じました。そのため、過去問題集(第4版)も使って色々な問題に触れるようにしました。また、貿易実務の範囲には書類作成の問題がありますが、出題パターンがある程度決まっているので、過去に出題された問題は必ず解けるようにしました。

過去問題集を使って丁寧に解いていくことで、あまり専門的な知識がなくても出題傾向を把握することで確実に点数をとれるようになりました。ただ、いきなりB級から勉強しても問題を理解するのに時間がかなりかかってしまうと思うので、これからB級の勉強を始めようとする人は、まずC級の過去問題をしっかりと解いて、貿易の基礎知識を身につけてから取り組むことをお勧めします。

私は、B級の試験勉強を通して、貿易の基礎や貿易に関連した知識、作成書類や仕事の流れ全体を捉えられるようになり、貿易を学ぶことの楽しさを感じることができました。また、通関業務や通関士試験の勉強をしながら、B級がこれらを学ぶ上での基礎知識になっていると感じています。

将来は通関業に携わり、学んだ知識をしっかりと役立てていきたいと思います。

少しでも貿易に興味がある方がいらっしゃったら、是非この貿易実務検定にチャレンジしてみてください。

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