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初学者のための!貿易実務英語あれこれ

貿易実務英語あれこれ その⑧ 日本語の訳し方(1)

  • 掲載日:2017/2/17
  • 執筆者:関根幸雄 (広島修道大学教授)
博士

1.as soon as
As soon as we receive your L/C, we will make shipment of your order.

この英文を皆さんはどう日本語に訳すでしょうか。

「当社は貴社の信用状を受け取るとすぐに、貴社注文品を船積します。」と訳しても問題はないのですが、従来の貿易実務英語では「当社は貴社の信用状を受け取り次第、貴社注文品を船積します。」と訳しています。
会社で使う日本語も視野に入れて考えると、こういう訳し方をしたほうがよいでしょう。

2. arrange
We will arrange with our bank to open an L/C.

問題はこのarrangeをどう訳すかです。英和辞書を見ますと、(1)きちんと並べる・整える、(2)準備(用意・手配)する、(3)調停する、(4)編曲する、という意味が載っております。
貿易実務英語では、「手配する」と訳すことが多く、この英文も「当社は信用状を開設するために当社取引銀行に手配いたします。」となります。

3.here
The market here is growing rapidly.

学校英語では、hereを「ここに、ここで」と訳しますが、貿易実務英語では「当地の」と訳し、「当地のマーケットは急速に成長しつつあります。」となります。別の言い方をしますと、貿易実務英語を学んだかどうか試す英文かもしれません。

4.reasonable
If the price is reasonable, we will place a large order with you.
(もし値段がお手頃であれば、当社は貴社に大量注文いたします。)

reasonableとは安価なことを婉曲的にいう言葉で、同様にaffordableも用いられます。安いという意味のcheapですが、この英文ではpriceが主語となっており、cheapとは「値段が安い」ことなので、priceとcheapが意味的に重複してしまい、使うのは正しくありません。
また、cheapには「安物の、安っぽい」という意味合いがありますので、要注意です。